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秘密のアルバイト

第37章 潤の決断

「潤・・・電話・・・」

「今・・・止められない」

「だって・・・あぁ・あぁ・・・ねぇ」

「クソッ、誰なんだ」


怒りながら俺の電話を取ってくれた潤。


「何だよ、また兄貴からだ💢
しかも今度はかずに・・・何の用なんだ💢」

「えっ・・・社長?」


電話を受け取った。
今の状況がバレないように、息を整え電話にでた。


『もしもし・・・はぁ、そうです』

『もう終わった?
それとももしかして真っ最中だった?』

『いやっ、何でした?』

『あいつに聞いたと思うけど、明日あいつと事務所に来てほしいんだ。
DVDの打ち合わせをしたくて・・・二宮君?』

『んっもう・・・潤駄目だって。
あっ、はい明日行きま・・・あんっ・だめっ』

『もしも~し二宮君?あぁ、真っ最中なんだね。
てか、最中に電話にでるか?
もしもし・・・明日頼むよ・・・あっ』

『あんっ・ダメっ・・・ダメっ・潤
電話・・・聞こえちゃうよ・・・あぁん』


電話から手が離れてしまった。


『あっ・あっ・いいっ・あぁん・・・もう』

『かず、いい?はぁ、かず・・・出すよ』

『あんっ・イクッ・・・
あっ・あっ・イクッ・・・あぁん・イッちゃう』

『あっ・あっ・イクッ・・・うっ』


社長と電話がつながったままだということを、俺はすっかり忘れていた。


『もしも~し、二宮君・・・聞こえるか?
もう終わったみたいだね』


電話を手にする力もなく、ぐったりとしていた。


『はぁ・はぁ・・・兄貴、何の嫌がらせだよ!
かずも行くって言っただろ!』

『いやぁ、イクの意味が違ったような・・・』

『うっ、うるさい!
どっちの意味でも、俺がイカせるから・・・
じゃあな』


電話をきり、そのままベッドに倒れ込んだ。



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