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秘密のアルバイト

第38章 引退

「相手はまだ決まってはいないけど、今考えているのは3P。あといつものイメージとかデート、もしかしたら社長の思い付きで代わるかもです」


何かいろいろ思い付く人だから、きっと“!?”な事言ってくるだろうな。


「最後の撮影には関係ないけど、今から一人で雑誌の取材をうけてもらいます。
そこで“えっ⁉もしかして・・・”と思わせる事をチラッと言って欲しいんだけど・・・」

「もしかして・・・って、辞めるって事をですか?」

「もしかして二宮君は、引退を考えているのか?って見ている人が思うような、思わせ振りな事を言ってください」


社長が社長だから、この人達も凄い事を言ってくれてるよ。
思わせ振りな事って、何か凄い発想力。


「思わせ振り・・・ねえ・・・
まぁ、何とか考えを振り絞ります」

「じゃあ、今から取材の待ち合わせしているカフェに移動します」


カバンを持ち、スタッフの車に乗り込むと、社長と潤が二人で出掛けていった。

二人、どこに行くのかな?
そう言えばここのスタッフ、俺達が付き合ってあること、知ってたっけ?知らないよな?

だから何?っていう事を、移動中の車の中で考えていた。

さっき3Pって言ってたよな・・・
3Pってことは、相手が1人じゃなく2人ってことだよね。
2人に攻められるわけだよな。
何かちょっと怖いんですけど。
しかも初めて絡む人だったら、さらに緊張感が増すんですけど。

俺って撮影でHしたのって、潤と智の2人だけだよな。
まぁ正確には、雅紀も含まれるけど。

しばらく休んでいたし、復帰後はほとんど1人でイメージを撮っていたし。

何だろう、はっきり決まっていない内容に緊張してきたよ。

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