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秘密のアルバイト

第38章 引退

待ち合わせのカフェに到着。
いろいろと質問されるなか、この仕事について聞かれた。


「事務所のモデルさんが集まる機会があって、そのとき“俺がここにいていいのか?”なんて思っちゃいました。
そう思うくらいイケメン、可愛いモデルばかりで自信がなくなりました」


思わせ振りな事。
俺の頭ではこれが限界です。

これで見た人が“?”と思ってくれるだろうか。
あとは編集の人と、これを見た人の判断にまかせよう。

このあと数枚の写真をとり、事務所に帰った。


「二宮君、さっき社長から連絡あって、来週旅行で行った温泉に行くから明けておいてって」

「来週・・・ですか・・・
撮影ですよね」

「もちろん!
彼氏と温泉旅行・・・的な感じかな?」


彼氏と温泉?
相手は?
潤かな?っていうか潤がいい。
むしろ潤であってほしい。


「相手は決まってるんですか?」

「たぶんまだだと思う。
電話の雰囲気だと、いいこと思い付いたっ‼って感じのかけかただったからね」


社長、従業員に性格見抜かれてますよ。

ところで、潤と社長はどこへ出掛けたんだろう?
仕事の打ち合わせ?撮影?
それとも自分で仕事を始めるために、よくわからないけど挨拶回り?


「来週、温泉に撮影に行くってLINEしようかな」


なんて思っているとLINEがとどいた。


「おっ!以心伝心・・・なんてね。
あっ、違った・・・・智からだ。
どうしたのかな・・・



・・・えっ⁉」

「んっ?どうしたの、二宮君。何かあったの?」

「あぁ、いや別に・・・何でもないです。
ごめんなさい、急に大きな声出して」


どう返信したらいいのか・・・





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