秘密のアルバイト
第39章 引退DVD・・・1
電車に乗り込み隣同士に座る。
カメラは回っているけど、俺達の声は入っていない。
笑顔で会話はしているけど、歳はいくつとか、大学はどことか、そんなありきたりな会話。
笑顔で話しているから、何とか恋人同士には見えるかな?
目的の駅に到着。
初めに話があったように、ガイドブックを片手に、観光することにした。
「ねぇ隆平、ここ・・・ここ行ってみようよ」
「和也はここに行きたいの?いいよ」
和也か・・・
呼ばれなれていないから“んっ?”て思うな。
行った先でいろいろと見て回り、景色のいいところで記念撮影。
二人で並んで笑顔で1枚。
そんな俺達に、回りに観光客がいないのをいいことに、指示をしてきた社長。
「んっ?・・・なんだ?」
左右の人指し指をチョンチョンとくっつける。
「和也、もう1枚撮ろう。
ハイッ・・・あっ、和也ちょっと・・・」
「えっ、何?・・・んっ・・・」
名前を呼ばれ隆平を見ると、唇が重なった。
その瞬間に隆平はシャッターをきった。
「隆平、誰かに見られたらどうするの」
「大丈夫だよ、誰もいないから。
でも俺は、回りに誰かがいても平気だけどね」
「もう・・・
そう言えばお腹すいたね。何か食べに行こっ!」
「うん、行こう行こう」
近くのお店まで手を繋いで歩いていき、お店の少し手前で手を離した。
さっきの社長の人差し指の意味は、キスをしろってことだったんだ。
「和也は何食べる?」
「俺、あんまり食べられないから・・・」
「いいよ、食べられなかったら俺が食べてやるから、好きなものにしなよ」
「ありがとう。じゃあ俺はね・・・」
こいつ、真剣に嬉しそうにしているなぁ。
でも俺・・・
ちょっとこいつ、苦手・・・かな。
カメラは回っているけど、俺達の声は入っていない。
笑顔で会話はしているけど、歳はいくつとか、大学はどことか、そんなありきたりな会話。
笑顔で話しているから、何とか恋人同士には見えるかな?
目的の駅に到着。
初めに話があったように、ガイドブックを片手に、観光することにした。
「ねぇ隆平、ここ・・・ここ行ってみようよ」
「和也はここに行きたいの?いいよ」
和也か・・・
呼ばれなれていないから“んっ?”て思うな。
行った先でいろいろと見て回り、景色のいいところで記念撮影。
二人で並んで笑顔で1枚。
そんな俺達に、回りに観光客がいないのをいいことに、指示をしてきた社長。
「んっ?・・・なんだ?」
左右の人指し指をチョンチョンとくっつける。
「和也、もう1枚撮ろう。
ハイッ・・・あっ、和也ちょっと・・・」
「えっ、何?・・・んっ・・・」
名前を呼ばれ隆平を見ると、唇が重なった。
その瞬間に隆平はシャッターをきった。
「隆平、誰かに見られたらどうするの」
「大丈夫だよ、誰もいないから。
でも俺は、回りに誰かがいても平気だけどね」
「もう・・・
そう言えばお腹すいたね。何か食べに行こっ!」
「うん、行こう行こう」
近くのお店まで手を繋いで歩いていき、お店の少し手前で手を離した。
さっきの社長の人差し指の意味は、キスをしろってことだったんだ。
「和也は何食べる?」
「俺、あんまり食べられないから・・・」
「いいよ、食べられなかったら俺が食べてやるから、好きなものにしなよ」
「ありがとう。じゃあ俺はね・・・」
こいつ、真剣に嬉しそうにしているなぁ。
でも俺・・・
ちょっとこいつ、苦手・・・かな。