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秘密のアルバイト

第42章 引退DVD2・・・2

智との撮影から2週間くらいして、事務所から連絡があった。


『土曜日に事務所に来てください。
お疲れ様、これが本当に最後の撮影です』


「これが最後か・・・」


最後と言う言葉を聞くと、勝手なもので何だか寂しく思えてしまう。


「かず、どうした?仕事の連絡か?」


雅紀が缶コーヒーを持ってやって来た。


「おぉ、サンキュー!
うん・・・この撮影が最後の仕事だよ」

「最後って何?どう言うこと?」

「あれっ、言ってなかったって?
俺、この仕事辞めるんだ」

「何だよ・・・俺何も聞いてないよ。
何で言ってくれなかったの」

「ごめんごめん。
黙ってるつもりじゃなかったんだ」

「かずがやってるならと思ってやり始めたのに、何か俺、置いてきぼりな感じだなぁ・・・
いつ辞めるって決めたの?」

「慰安旅行から帰ってきて、何か色々考えちゃってね。
思いきって社長に話したらOKしてくれてね。
で、引退DVDの撮影をしていて、これが本当に最後の撮影ってわけ」

「かずが辞めるなら、俺も辞めようかなぁ」

「そんな、俺達の他にお前まで辞めてしまったら、社長に・・・」

「・・・えっ⁉他に誰が辞めるの?」

「え~と・・・それは・・・」


言ってもいいのであろうか。


「またそうやって隠そうとする」


まぁいっか。


「潤と智」

「・・・えっ⁉
潤は何となく想像がついたけど、智まで辞めちゃうのか?
俺みたいなのが言うのもなんだけど、いきなり二人が辞めちゃって、事務所は大丈夫なのか」

「俺達が会ったことないだけで、他にもモデルはいるみたいだし」

「お~い・・・かず、雅紀」


俺達を見つけた翔が、駆け寄ってきた。

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