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秘密のアルバイト

第5章 お兄さんとの約束

合格発表から俺は、今までの分を取り戻すかのように、友達と遊んだ。

仕事もやり始めた。
・・・と言っても、あれ以来、絡むような内容ではない。

雑誌に載せる写真撮影。
まぁ、隠してはいるものの、裸の写真。

おじ様曰く、そういう撮影をしたいらしいけど、誰かがstopをかけてるらしい。


いったい誰なんだろう・・・


別に、そういう事がしたい訳じゃないけど、
仕事を自由に出来る人って、どんな人なんだろう。


まぁ、そんな事気にしたって仕方ないよね。
そんな撮影、無ければ無いでいいし。


とにかく今は、楽しみましょう。


「ねぇかず、今度ふたりで遊園地でも行かないか?」

「遊園地?俺なんかじゃなくて、彼女と行ってくればいいじゃん。彼女も合格したんだろ?」

「さぁ・・・知らない。
俺も去年、彼女と別れたからさ」

「えっ、何でだよ?」

「あの・・・それは・・・
その・・・一緒にいて、疲れちゃった」

「はぁ?お前たち仲良かっただろ?
なのに、急にどうした?」

「とっ、とにかくもういいの。
もう終わったんだから、気にしないの。
で、一緒いかねぇ?」

「あぁ、いいよ。
二人ってのも色気ないけどな」

「いいじゃん、いいじゃん。
卒業式のあと、平日なら空いてるよね」

「たぶんね・・・」


何だか嬉しそうな雅紀。
変なやつ。

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