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秘密のアルバイト

第6章 ロスト・・・

1週間後、俺は仕事にむかった。

この1週間、俺は同じ事をずぅ~っと考えていた。


どうしてお兄さんは、俺に親切にしてくれるのか。

どうしてお兄さんは、俺を可愛がってくれるのか。

どうしてお兄さんは、俺にキスをするのか。


わからない。
全然わからない。


そして俺・・・

どうして俺は、お兄さんに優しくされるとうれしいのか。

どうして俺は、お兄さんにかまってもらえないと、寂しいのか。

どうして俺は、お兄さんにキスされると、あんなにも感じてしまうのか。

そして、何だか物足りなさを感じてしまうんだろう。


わからない・・・
考えても考えても、答えはみつからない。


仕事に向かう途中、また同じ事を考えている俺。


「おはようございます」

「おっ、二宮君お疲れ。今日はお洒落だね。
う~ん、何か急に大人っぽくなったね」

「そっ、そうですか?」


流石お兄さん。
ガキっぽい俺を、大人っぽくしてくれる服を
くれたんだもん。


お兄さん・・・


「お兄さん、俺の事どう思ってるんだろう」

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