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秘密のアルバイト

第6章 ロスト・・・

「お兄・・・さん」

「お兄さんじゃなくて、潤だって言ったでしょ?」


俺は驚いて、ただただお兄さんの顔をじっと見るしかできなかった。


「どうした?俺の顔に何か付いてる?」


何も言えず、首を横に振った。


「もしかして緊張してる?
肩の力抜いて、全部俺に任せて」


左手で俺の頭を包み、右手で俺の手を握る。
そしてキスをした。

力を抜いてなんて言われなくても、お兄さんとのキスは、あっという間に全身の力が抜けていってしまう。


「んふっ・・・」


唇を舌でなぞられると、ゆっくりと俺の唇は開き、お兄さんの舌が中に入ってきた。

握られていた手を離し、思わず手を首に回した。


「うんっ・・・ハァン・・・」


音をたてて舌を絡めた。
俺の背中にお兄さんの手が回る。
そして力強く抱き締められる。
そのままゆっくりと、ベットに寝かされる。

背中に回っていた手が、服の上から体を触りはじめた。


「ハァン・・・」

「何、今の声・・・
今日も凄くドキドキしてるね」


唇が一瞬離れた。
俺は寂しくて、自分から唇を重ねた。


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