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秘密のアルバイト

第6章 ロスト・・・

もう一度綺麗に洗った。


「かずの体がこんなにも敏感なんて・・・
俺も思わず興奮しちゃったよ」


俺も自分でびっくりだよ。
感じやすい体だって、初めて知ったよ。

恥ずかしくもなく、女の子みたいに求めてしまうなんて。

でも・・・

でも、どうして潤は撮影が終わっても、ここで俺の事を・・・


「ねぇ、潤・・・」

「撮影以外でも、潤って呼んでくれるようになったね」


ギュッと抱き締める。


「俺、ずっと気になってる事があるんだ」

「何?俺が答えられる事なら」


俺の体を優しく洗い続ける。


「あの・・・どうして潤は・・・
その、つまり・・・」

「何々、どうした?」

「どうして潤は、こんなにも俺の事・・・」


潤は俺を振り向かせた。


「ねぇ潤、どうして・・・あっ」

「かず・・・」


キスをした。
思わず俺はまた、首に手をまわした。

結局何も聞けないまま、何ヵ月もの月日が経ってしまった。

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