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秘密のアルバイト

第7章 俺のファン

どうしよう。
雅紀の友達だったなんて。

あいつ、マジでヤバいよ。


「んっ?Line ・・・あっ!!」


潤からのLine 。
久しぶりの連絡に、俺の顔の筋肉が緩んだ。


『かず、元気?
あの撮影以来会ってないね。かず、寂しい?


ー凄くさみしいですー


俺は凄~く寂しいよ。
大学入って大変な思いしてないか心配で、会ってギュッて抱き締めたいくらいだよ。


ー今、物凄くしてもらいたいよー


近いうちに都合つけるから、今度は二人きりで会おうね。

それまで我慢してね。可愛いかず』


こんな事、潤に相談してもいいのかな。
でも、誰にも言えない、潤になら話せそうな気がする。


『お久しぶりです。俺もなかなか連絡できなくてすみません。
大学にも独り暮らしにも、大分馴れました。
仕事もちょいちょいやってます。
実は、相談したい事があります。
次に会ったとき、聞いてください』


近いうちにって、いつなんだろう。


「早く・・・会いたい・・・」


Line がきたら、無性に会いたくなっちゃったよ。

俺の手を握ったあいつの手の温もりが、残っている。


「忘れたい・・・忘れさせて・・・潤」

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