秘密のアルバイト
第7章 俺のファン
「和也君とまた会えるなんて、超嬉しいよ。
まさか同じ大学で、しかも相葉の友達だなんて」
「・・・」
何も言えず、ただ黙って下を向いた。
「相葉には、バイト何してるか、言っていないんだね」
「・・・」
「でもどうしてこの前、人違いなんて嘘なんかついたの?」
「そっ、それは・・・」
「まぁ、和也君には和也君の理由があると思うからそれ以上は聞きません。
相葉にも内緒にしておいてあげるからね」
「ありが・・・とう」
「俺と和也君の二人だけの秘密が出来たみたいで、何か嬉しいな」
手を伸ばし、机の上の俺の手を握った。
「小さな可愛い手だね」
「なっ、何・・・離せよ」
慌てて手を離した。
走ってもいないのに、何だかドキドキ息切れがする。
「和也君、本当に可愛いね。
俺、ますます好きになっちゃった」
ニコッと笑って、俺を見つめる。
「ごめん、ごめん!
かず、バイトまで時間があるんだけど、ちょっと遊びに行かねぇ?
・・・かず顔色わるいけど、どうした?」
「えっ、あぁ、ちょっと調子よくないから、
お前らで行ってきて」
「かず大丈夫か?
熱は・・・無いみたいだけど。
病院行くか?俺、連れていってやるよ」
「大丈夫・・・だから。
ちょっと休めば治るから・・・じゃあな」
机の上の物を慌てて片付けた。
「かず、また連絡するよ」
「和也君、またね、お大事に」
俺は振り返らず、図書室を逃げるようにして出ていった。
まさか同じ大学で、しかも相葉の友達だなんて」
「・・・」
何も言えず、ただ黙って下を向いた。
「相葉には、バイト何してるか、言っていないんだね」
「・・・」
「でもどうしてこの前、人違いなんて嘘なんかついたの?」
「そっ、それは・・・」
「まぁ、和也君には和也君の理由があると思うからそれ以上は聞きません。
相葉にも内緒にしておいてあげるからね」
「ありが・・・とう」
「俺と和也君の二人だけの秘密が出来たみたいで、何か嬉しいな」
手を伸ばし、机の上の俺の手を握った。
「小さな可愛い手だね」
「なっ、何・・・離せよ」
慌てて手を離した。
走ってもいないのに、何だかドキドキ息切れがする。
「和也君、本当に可愛いね。
俺、ますます好きになっちゃった」
ニコッと笑って、俺を見つめる。
「ごめん、ごめん!
かず、バイトまで時間があるんだけど、ちょっと遊びに行かねぇ?
・・・かず顔色わるいけど、どうした?」
「えっ、あぁ、ちょっと調子よくないから、
お前らで行ってきて」
「かず大丈夫か?
熱は・・・無いみたいだけど。
病院行くか?俺、連れていってやるよ」
「大丈夫・・・だから。
ちょっと休めば治るから・・・じゃあな」
机の上の物を慌てて片付けた。
「かず、また連絡するよ」
「和也君、またね、お大事に」
俺は振り返らず、図書室を逃げるようにして出ていった。