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秘密のアルバイト

第8章 ちょっとだけ雅紀side

図書室を出ていく、かずの後ろ姿を見送る俺と櫻井。


「あいつ、大丈夫かな・・・」


何だよかずのやつ、俺がこんなにも心配しているの・・・

何でもっと俺の事、頼ってくれないのかな。

俺はお前の事、こんなにも・・・


「なぁ相葉、聞いてもいい?」

「んっ?何?」

「お前、和也君の事・・・好きだろ?」


・・・えっ?!


「なっ、何言ってんの。
んな訳・・・ない・・・だろ」

「そうか?心配の仕方がその・・・
尋常じゃないと言うか、何と言うか・・・」

「ガキの頃からの付き合いだし、心配になるのは当たり前だろ」

「あっそう。じゃあ、いいんだね・・・」

「いいんだねって、何が?」

「うぅん、別に・・・」


何だこいつ!
いいんだねって、何がいいんだよ。


「相葉、俺達も行こうか。
俺も今日、お前と同じシフトだし」


机の下から何かを拾い、カバンにしまった櫻井。

俺達も図書室を出た。





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