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秘密のアルバイト

第8章 ちょっとだけ雅紀side

大学を出て二人並んで歩く。

さっきのこいつの言葉が何だか気になる。

俺、本当はかずの事が好き、大好き。
子供の頃からずっとずっと好きだった。

だから高校も同じ、そして大学も同じところを選んだ。
いつも一緒にいたいから。

でもかずは、そんな俺の気持ちに気付く訳もない。

告白する勇気は、俺にはない。
告白したら、俺達の仲が壊れてしまうような気がして出来ない。

俺はかずの近くにいられれば、それだけでいい。


「なぁ櫻井、さっきの“いいんだね”って、どう言う意味?」

「どう言う意味って・・・何が?」

「さっき、かずの事好きなのかどうかって聞いてきたとき・・・」

「あぁ・・・
お前はそんな訳ないって言ったよな?」

「う・・・ん、言ったよ」

「だから、お前に遠慮することないんだなって思ってね」

「それってもしかして・・・」

「俺さぁ、和也君の事好きになっちゃった」


えーーーーっ!!

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