無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

そんな、まさか・・・

どうしよう・・・
かずが、こいつに・・・取られてしまう。


「おっ、おい・・・冗談だろ？」

「俺マジだよ。
可愛い和也君の事、マジ大好きだよ」

「今日会ったばかりなのに、何言ってるんだよ」

「一目惚れってやつだよ。
何相葉、何ムキになってるの？
やっぱりお前も本当は、和也君の事・・・」


かずへの気持ちを、そんな簡単に言える訳ないだろ。


「だから、違うって言ってるだろ」

「違うなら、何そんなに気にしてるの？」

「それは・・・」

「和也君は、俺のものにしてみせるからね」


かずが取られてしまう。
俺の目の前からいなくなってしまう。


「言っておくけどあいつ、好きな人いるらしいよ」

「ふ～ん、そう。
何か苦し紛れの嘘にしか聞こえないけど」

「うっ、嘘じゃないよ。俺、聞いたから」

「・・・男？・・・女？」

「はぁ？女に決まってんじゃん」

「じゃあ大丈夫」


何が大丈夫なんだ？


とにかくかずを守らなくちゃ。

こいつからかずを守らなくちゃ。