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保健室の扉の向こう

第1章 優しさに囚われて



「新任の先生のご紹介になります」



私、念願の教師になれた!

亡きお母さん、やっとだよ…。何年留年したかわかんないよ…。



ここは、私立の高校。新任の先生としてこの高校に来た訳だ。

私は、あまり来たことのないスーツを着て大勢が見ているステージ台へと登っていく。



そして、校長先生が名前を読んでいく。




「成田雪先生です」


「はい!!」




笑い声が体育館に響く。

勢い余って、返事をしてしまった。


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