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保健室の扉の向こう

第1章 優しさに囚われて

ああ、お母さん。

もうすでにやってしまったよ。


きっとまたお母さんは褒めてくれるんだろうけど。



私は拳をぎゅっと握って、パイプ椅子に座った。




――――
――




「成田先生、こちらです。前にも言ってありましたが、1-6組の副担任です」


私は朗らか女性の先生の副担任でよかったな、なんて思っていたが




「私は海端一子。新任だとしてもビシバシ仕事してもらうからよろしく」




見た目だけだったらしい。

私は海端先生の後ろについていき1-6の教室に向かう。

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