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保健室の扉の向こう

第4章 激しく揺れる心と身体

口調的に言えば優しいのかもしれない。でも私にとって刺さる言葉ばかりで…。


少し辛い。



「そ、そうですか…」



処女であった方が良かったのかな。

あの子は処女だったのかな。

なんで、私を抱いてくれなかったのかな。


いろんな疑問が出てくるけれど何一つ聞けないことばかりだった。



「ま、今日はゆっくりしてって。土曜日だし俺も暇だしさ」




なんとなく、しゅんとしてしまう。



あぁ…なんだよ…もう…!


好きだったら簡単に身体あげちゃうの…?

私は、そんな軽くないもん!!



苦い気持ちのまま、私は秋田先生の布団の中に潜り込んだ。



そして小さな声で、


「この変態めっ」


と呟いた。


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