保健室の扉の向こう
第4章 激しく揺れる心と身体
結局私はそのままふて寝して、いつの間にか夕方まで寝ていた。
「雪ちゃんー、いつまで寝てるんだい?」
「…うるさい」
そのときは、なんにも考えたくなくてうるさいとしか言えなかった。
「雪ちゃんってさ、まあ、まだわかんないけどさ。結構情緒不安定だよね」
言われても、今だったらおかしくないかも…って!
「そんなことないです!…先生が変なこというからですよ」
私は先生を好きかどうかすらわからなくなってきた。
「そうかな?…まあ、俺もかなりイカれてるとは思ってるけど」
え、あ…そうだね。
もう、考えたくないのにあの憎たらしい笑顔とあの女の香りを思い出してしまう。