テキストサイズ

保健室の扉の向こう

第6章 白



「雪はどうなの?」


「私は…好き…です…秀也のことが」



にこっと笑って私の頭をゆっくり撫でた。それは柔らかく、気持ちが良くなるような感じだった。




「…華川ユズともう関わらないで」


それだけが私の望み。


「うん。雪のことずっと想うから」




私はそう言ってくれた秀也を信じて、薬を飲んだ。




きっと、彼はあんなこともうしないはず。



女子高生と抱き合ったり、キスしたり、恋愛に発展したり。私は、そんなことしたらまず許さないけどね。




―――本当に愛しい。





ストーリーメニュー

TOPTOPへ