保健室の扉の向こう
第6章 白
「…」
「無言はないでしょ!」
「うぅ……」
「早く。」
「す……好き…です」
「誰のこと?」
ああああーー!
私は、恥ずかしさMAXに達してしまい顔を隠す。そして薬用の水をごくごく飲み込んでしまった。
「恥ずかしいです!!女から言わせるものじゃないです!!」
私はそう言って逃れようとした。すると、
「俺は、雪のこと好きだよ?」
そんなこと言ったら、惚れない女の子がいると思っているの。私はその中の一人なんだけどっ…!
しかも、また呼び捨てで…。
「雪、照れすぎなんだけど」
「そりゃ、てれますって…例え本当じゃなくても……」
「本当だよ?」
…先生の本当ってどれだろうか。