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保健室の扉の向こう

第7章 偽り

「一応、謝罪してくる。待ってて」


そう言って、入っていった。




先生は、私のことちゃんと考えてくれている。私の片思いだって思い込んでいたけど、考えてくれているみたいだし。


正直気持ちが浮きまくってて、今何しでかすかわかったもんじゃない。



先生の近くにいたいよ。


ただそれだけを願って、廊下の壁に寄りかかっていた。






少し経つと、戻ってきて彼は笑顔でこちらを向いた。



「一件落着。ありがとうね、雪ちゃん」



「いえ、何もしてないですよ」



「でさ、こんなとこでいうのあれなんだけどさ。今日…」





えっちしよ。




全く、軽い男だ。



でも



「・・・うん」



って言っちゃう私にも責任あるよね。


でも、好きだったらいいんじゃないのかな?



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