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The man suitable for me

第5章 彷徨

1度、画面を閉じて、目を閉じた。

彼からメールが、返ってこなかった間、どれだけ悲しかったか、彼は知らない。

エゴだと言われ、彼を怒らせたのかもと、不安に思っていたことを、彼は知らない。

久しぶりにメールが来て、どれだけ嬉しかったのか、彼は知らない。

このまま、ノーと言ったら、本当にそれで、終わってしまうのかもしれない。

どうしたいのか、わからないまま、結局『はい』と、返信してしまった。

これで、彼が彼女と会うまでは、メールでやり取りができる。

そんなことを、考えていた。

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