テキストサイズ

愛しいキミへ…。

第2章 キミは知らない

俺には好きな人がいる。
それは女の子ではなく、幼馴染みの翔だ。

翔を好きになったのは翔が中学生になった頃…。
それまでずっと一緒が当たり前だった。なのに、中学生になった途端、翔が俺から離れていってしまうみたいでムカついた。

俺の周りには翔を好きな奴が大勢いた。
俺の妹だってそう、同級生たちも”翔くん。翔くん。”と追い回していた。そんな奴らに翔を取られたくないと必死だった。


どうしたら俺に振り向いてくれるだろう…。
俺の事好きになってくれるのだろう…。

いつもそんなことを考えていた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ