
~夢の底─
第4章 冬色午後
降りやまぬ雨のようにチャンミンは、先ほどから、シクシク泣き続けている。「─全く呆れた話だ。俺は恥ずかしい…」横目をジロリと向けて、「お前がそうやってシクシクやっててどうする!」声を荒げた。
更に、深く項垂れたチャンミンに「─泣きたいのは、あの子のほうだろう…お前─、自分のしたこと、わかってるのか?」「……ユノ、──ごめん。僕─すまないこと、……して─」「俺に謝ってどうする!」また新たな涙が、チャンミンの目に湧く。「あの子に…。お前のしたこと、死ぬにあたいするよ─」「ユ…ノ」……深い溜め息を吐いた。ユノの部屋のあるマンションは、静まりかえっている時刻。
黒いTシャツの腕を組んで、チャンミンに目をやった。「お前をブン殴ってやりたいよ」口調は、静かだった。「それで─お前と一緒に罪の十字架を、共に俺も背負うべきなんだろうな」「ユノ。…僕、は別に人殺しでも、したわけじゃ…」「チャンミン」「…僕…」「チャンミン」哀しい声が、呼ぶ。「チャンミン。……今のお前。不幸な─弱くて、全てに負けた、…人間」涙の、黒目がちの瞳が、瞬いた。
「俺も、弱い。俺も、負けた。あの子に─、俺たち二人は負けたんだ」
更に、深く項垂れたチャンミンに「─泣きたいのは、あの子のほうだろう…お前─、自分のしたこと、わかってるのか?」「……ユノ、──ごめん。僕─すまないこと、……して─」「俺に謝ってどうする!」また新たな涙が、チャンミンの目に湧く。「あの子に…。お前のしたこと、死ぬにあたいするよ─」「ユ…ノ」……深い溜め息を吐いた。ユノの部屋のあるマンションは、静まりかえっている時刻。
黒いTシャツの腕を組んで、チャンミンに目をやった。「お前をブン殴ってやりたいよ」口調は、静かだった。「それで─お前と一緒に罪の十字架を、共に俺も背負うべきなんだろうな」「ユノ。…僕、は別に人殺しでも、したわけじゃ…」「チャンミン」「…僕…」「チャンミン」哀しい声が、呼ぶ。「チャンミン。……今のお前。不幸な─弱くて、全てに負けた、…人間」涙の、黒目がちの瞳が、瞬いた。
「俺も、弱い。俺も、負けた。あの子に─、俺たち二人は負けたんだ」
