
~夢の底─
第5章 霙──
「明日の夜はスケジュールありますけど…」コップを手のひらで、包み込むように持ち、「俺、3日も休んで…」コップに口をつけた。「無理はしないで、休んでください」ユノの毛布にタオルを広げた。
「─気にはなるけど、休むよ…」チャンミンにマグカップを返した。「ひとつでも食べてみてください」クラッカーを紙ナプキンに移す。
「─食べてみるね」指先がチャンミンのそれと軽く、触れ合った。
──ひと欠片のクラッカーを呑み込むのに、幾度もジュースのコップを口に運ぶと、ひどく疲れた様子で身体をベッドに横たえた。
トレイを片付けようとすると、「…チャンミン」呼び掛ける。「ユノ。話は休んでからにしましょう」きっぱり云うと、「そうするね」安心した顔で目を閉じる。
──午後。冬の終わりの陽をカーテンで、遮るチャンミンの後ろ姿。「─チャンミン?」「目…覚めました?」カーテンは薄っらと、ソウルの昼間の光を部屋の内に、透す。
「今日は、陽が明るいね…」「あ─、でも夕方から雲が多くなるそうです─」
ベッドのなかのユノの側に寄り、「汗拭きましょう。シャワーは無理でも、着替えしましょう」
「─気にはなるけど、休むよ…」チャンミンにマグカップを返した。「ひとつでも食べてみてください」クラッカーを紙ナプキンに移す。
「─食べてみるね」指先がチャンミンのそれと軽く、触れ合った。
──ひと欠片のクラッカーを呑み込むのに、幾度もジュースのコップを口に運ぶと、ひどく疲れた様子で身体をベッドに横たえた。
トレイを片付けようとすると、「…チャンミン」呼び掛ける。「ユノ。話は休んでからにしましょう」きっぱり云うと、「そうするね」安心した顔で目を閉じる。
──午後。冬の終わりの陽をカーテンで、遮るチャンミンの後ろ姿。「─チャンミン?」「目…覚めました?」カーテンは薄っらと、ソウルの昼間の光を部屋の内に、透す。
「今日は、陽が明るいね…」「あ─、でも夕方から雲が多くなるそうです─」
ベッドのなかのユノの側に寄り、「汗拭きましょう。シャワーは無理でも、着替えしましょう」
