
~夢の底─
第5章 霙──
ベッドの傍らに立つチャンミンが淡い影になり、カーテンに映る。
黙って、指先でそっとシーツと毛布を除けた。厚目なバスタオルを、すぐに、ユノの肩に被せる。バジャマがわりのパイル生地のトレーナーの胸元に指をかけて、前ボタンを外していった。片胸だけを露わにし、お湯で絞ったタオルを当てがう。──手早くタオルを胸の上、動かす。……もう片側の胸にタオルを移す。
「いい…ですか」ユノの背中を横向きにした姿勢で、むき出しにした。 タオルを温かなお湯で絞り、拭いた。引いたカーテンに、窓の影が濃く映った。少し午後の陽が、翳ったらしい。─「ユノ、どう…ですか─。…気分は?」タオルを動かしながらのチャンミンの言葉に、ユノは呻くように短い声を出す…。「もう少しです─苦しく、ないですか」新しいパジャマの上衣を黒いタンクトップに重ねて、黒褐色のボタンを留めた。トレーナーの下パジャマを取って、足の指も丁寧に拭く。タオルケットを脚に被せ、「─替えますね」下穿きを新しいものにする前に、下腹部にもタオルを動かした。
黙って、指先でそっとシーツと毛布を除けた。厚目なバスタオルを、すぐに、ユノの肩に被せる。バジャマがわりのパイル生地のトレーナーの胸元に指をかけて、前ボタンを外していった。片胸だけを露わにし、お湯で絞ったタオルを当てがう。──手早くタオルを胸の上、動かす。……もう片側の胸にタオルを移す。
「いい…ですか」ユノの背中を横向きにした姿勢で、むき出しにした。 タオルを温かなお湯で絞り、拭いた。引いたカーテンに、窓の影が濃く映った。少し午後の陽が、翳ったらしい。─「ユノ、どう…ですか─。…気分は?」タオルを動かしながらのチャンミンの言葉に、ユノは呻くように短い声を出す…。「もう少しです─苦しく、ないですか」新しいパジャマの上衣を黒いタンクトップに重ねて、黒褐色のボタンを留めた。トレーナーの下パジャマを取って、足の指も丁寧に拭く。タオルケットを脚に被せ、「─替えますね」下穿きを新しいものにする前に、下腹部にもタオルを動かした。
