私の彼は****が好き
第12章 飲み会の夜に…………
「…………っ」
なんとなく窓の外に目をやった。
すると、
………………ン?
忙しなく行き交う通行人のなかに、とてもカッコいい人がいた。
ていうかタケル……!?
ドキッとした。背格好とヘアースタイルがとてもタケルに似てるひとを見たから。
あれ?でもなんか……
確か女の子と一緒に歩いてたよーな……。
あっという間に人波に飲まれて見えなくなった。
だから人違いかもしれない。
「…………?」
「絵里ちゃん?」
あたしが外に気を取られてるから、テーブルの向こうの勇人くんが不振な顔に。
「話聞いてる?」
「き、きいてるよ!」
なんて答えたものの、それから後は上の空だった…………。