私の彼は****が好き
第14章 オレの彼女になって…………
*
「お待たせ……」
狭いテーブルの向こうのナオくん、会ったときから顔が暗い。
「ごめんね、オレ、強引で」
「……ううん!」
あたしはムリに笑った。
空気が重くて、はやく帰りたい……
「あ、あのね、LINEでも言ったけどあたし彼氏がいて……」
「いきなりだね」
「……あ、ごめん」
一刻も早く帰りたい思いから、いきなり切り出してよけい変な空気にしちゃった。
「彼氏のことをそんなに好きなの?」
「…うん!好きなの!」
「そこ即答なんだ……。なんかオレ……告る前にフラれてんだ……」
「っ」
……や、やっぱりナオくんてあたしのコト好きなのかな……?
…………何で!???
爽やかな塩顔でカッコいいし、モテそうなんだけど……??