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「…ちゃん、…煙ちゃん」
「ん…？」
「もうみんな帰ったよ」

目を開けると来た時より外が暗くなっていた。

「俺らも帰るか」
「うん♪煙ちゃん今日黒玉湯行かない？」
「ん、いいよ」

＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊

湯船に入るとお兄さんの薪を割る音が聴こえてくる。

「落ち着くねぇー」
「久しぶりに二人だね」

最近は五人で入ることが多かったため二人は久しぶりだか、煙はいつも二人が…と思ったりもする。

「そろそろ出るか」
「そうだね」

いつも通り着替え黒玉湯を出ようとすると有基が出てきて、
「先輩いつもありおっす！」と声をかけてくれた。