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「そういえば煙ちゃん、最近仲良いね」
「誰と？」
「有基と。この前も話してたし」

最近では有基が煙に話しかけて行くことが多く、付き合ってあげている。

「なに熱史、焼きもち？」
「ち、違う…よ」

目を泳がせて言う熱史に嘘をついていると確信した煙。
心を読まれたと薄々感じ取った熱史は顔を赤くし俯きがちになる。

「もう煙ちゃんっ！分かってるくせに聞かないでよ…」
「悪い悪い」

気付くと空がさっきより暗くなり雨が降り出してきた。

「うわぁ…本当に降ってきちゃったよ」
「熱史ー傘持ってるか？」
「いや、よりによって今日忘れたんだよ」

二人は濡れぬように走り出す。せっかく温泉入ったのに台無しだ。
煙の家の近くになり雨の量が増す。

「今日家に泊まれば？熱史ん家もう少し遠いし」
「じゃあ…お言葉に甘えて」