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ほとんどの体の力が無くて、社長に支えてもらっている状態だった。



ギュッと温かく包み込まれ、社長の甘く低い声が耳元で響いた。




「お前を、俺にしか感じない体にしてやるよ。
覚悟しろ？杏樹。これだけじゃ 済まないくらい、気持ちよくなるから」





これよりも、もっと気持ちよくなれる…？



アレよりも感じる何かがあるの…っ？




「だから、今は寝てな。杏ちゃん」




髪をひと撫でして、社長は私を抱き締めた。