
社長様のモノ
第2章 二人の関係
「ん?着替えさせようとしてるんだけど?」
手を止めて、私を見上げて言った。
上目遣いみたいになってて、ちょっと可愛い…
私の輪郭をなぞり、私の唇をぷにっと親指で触れた。
「じ、自分で着替えられますから…っ」
「敬語は無し。使ったら、お仕置きな」
私の唇に人差し指を置き、鋭い目で言った。
ほんとに、吸い込まれそう…
「はぃ…っ、あっ、うん……っ」
「…ん。じゃ、着替えたら呼べよ?」
「ぅん…」
そう私が頷くと、優しい笑みを浮かべた。
私から退き、社長さんは部屋をスタスタと出て行った。
