テキストサイズ

社長様のモノ

第2章 二人の関係


い、今しか無いっ…‼︎



私は手に拳を作って、腹に力を込める。


そして、律さんに届くくらいの声で 叫んだ。




「律さんっ。…さっきは、あんな生意気なこと言って…ごめんなさいっ‼︎
こんなに綺麗にしてもらって、ありがとうございましたっ‼︎」




私はガバッとお辞儀をして、煌貴さんの後ろに隠れる。


そろ〜りと、律さんの反応を見ると。



フッと、頬を緩めて「あぁ」と一言 返した。


……良かった。



怒ってるのかと思っていたから、ホッとした。


ホッと胸を撫で下ろしたのも 束の間、






「杏樹」






突然 顎をクイッと持ち上げられ、



私の桜色の小さな唇に、温かいモノが重なる。




目を見開くと、またまた見たことのある風景。


目の前には 煌貴の顔が どアップで。


チュッ…チュッと、何度も角度を変えながら キスを繰り返してきた。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ