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twin★love

第9章 9★傷つけてまで

もう話しかけてくれないと思っていたから。

嫌われたと思っていたから。

「いや、もう大丈夫なの?」

「うん、それから、今日からよろしくね。」

亜子が言ってる、よろしく。

それは昨日聞かされたばかりのことだ。

「明日から一週間、亜子ちゃんうちに来るからね。」

夕飯の片付けをしながら二階に上がろうとしていた晴の背中に向かっていつものおっとりとした口調で言う千帆の声に、晴は思わず足を止めた。

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