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twin★love

第9章 9★傷つけてまで

みんなから愛されて、何でも持っている亜子。

だからそんな亜子がぼろぼろ泣きながら体育倉庫から出てくるところを偶然見かけたとき、少しだけスッキリした。

それが椿の本音だった。

「矢神さん?」

「あっ、ごめん。でも詳しくは私も知らないの…」

そういうと晴は残念そうに目を伏せる。

『ごめん、結城君…』

椿は心の中で謝った。


「亜子ちゃん、なんだか顔色が悪いね。最近少し痩せたみたいだし、具合悪いの?」

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