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twin★love

第11章 11★君のため

悲しいことや辛いことを無理して笑って隠すのが亜子。

例えば莉子や亜貴が家にいなくて、寂しいのにそれを我慢して笑っていた亜子。

中学のとき同じように嫌がらせを受けた時だって蓮がその現場に遭遇するまで亜子本人の口から苦しみを訴えることはなかった。

「ごめんな、亜子…」

蓮はそっと亜子の白くてすべすべした頬をなでた。

「亜子は俺と蓮と、三人でって言うけど、ほんとは…」

晴はうすうす感づいていた。

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