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twin★love

第12章 12★守りたい

体育倉庫の思い扉が開き、誰かが入ってくる。

亜子の視界は涙でにじみ、それが誰なのか姿だけでは認識できなかった。

「ち、違うの!蓮君、これはね…」

三島友梨香の焦った声が聞こえる。

『蓮ちゃん…?』

うっすらとかすむ世界の向こうに、誰かが立ってる。

「晴、亜子を早く保健室に連れて行け。」

「うん。」

一人が亜子に近づいてきて、そっと彼女の体を抱き上げた。

その時香った、おひさまのような優しい香り。

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