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twin★love

第12章 12★守りたい

『なんでもっと早く気づいてやれなかったんだ…くそっ…』

足早に保健室に入るとカーテンの開いたベッドの脇に晴が腰かけていた。

「晴!亜子は!?」

「今眠ってる。…きっと、最近眠れてなかったから。」

亜子の寝顔は安らかで。

「…ごめんな、…亜子。」

蓮はその柔らかい頬をなでて、つぶやいた。

こんなにも大好きなのに、傷つけてしまった。

こんなことをされてまで、俺は亜子を好きでいる資格はあるのか?

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