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twin★love

第16章 16★蓮の我慢

俺のせいで成績下げさせちゃ亜貴さんにも面目がたたない。

でも亜子を見るとどうしても抱きしめたくなるし、キスしたくなるし、その先だって求めてしまう。

可愛すぎる亜子がいけない。

そんなことを考えながらぼーっとそのつやつやしたボブの後ろ姿を眺めていると目の前の影が動いた。

「松崎くん!プリント!」

見ると前の席の田城さんがメガネを光らせて小テストの用紙をヒラヒラさせている。

「あ、わるい。」

「もうはじまるよ?」

言われた瞬間に英語の教師がタイマーを押す。

目の前の英単語。

最近は亜子と勉強してたから頭に入っていてスラスラと解ける。

自分で言うのもあれだけど、俺って容量いいのかな。


なんて考えつつテストを解き終えるとチャイムが鳴った。

昼休み、週に一度は亜子と食べる。

それが今日、水曜日だ。

亜子の親友の理彩はテニス部のミーティングがあるからだ。

「蓮、桃瀬のとこ行かないの?」

いつも昼を一緒に食べている古橋京太が不思議そうに見つめてくる。

それもそのはず、いつもならひと目もはばからずチャイムがなった瞬間に亜子の机に向かうから。

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