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だけど蓮がいない間はチャンスでもある。

こんな考えを見透かされたのか、この前の帰り道、蓮と萌と別れたあと晴と向かったコンビニで、晴に言われた。

「あのさ、海斗。二人のことは見守ってあげてほしいんだ。」

晴はまっすぐ海斗を見ていった。

「なんだよそれ。ていうか晴も萌のこと好きだったんじゃねえの？諦めたのかよ。」

「…好きだったよ、いや、今でも未練がないって言ったら嘘になるかな。」

そう言って自嘲気味に笑う晴。

晴もまた蓮とは違うタイプのかっこよさがある。

穏やかで優しいのにしんがあって、そして芸術の才能がある。

萌に意地悪ばかりする蓮より、どちらかというと落ち着いている晴のほうが海斗にとってはライバル視していた相手だ。