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twin★love

第5章 5★蓮の思い

『ごめん、亜子…』

蓮は亜子を抱きしめた。

細くて、弱くて、いつの間にかついた体格差。

亜子のことが本気で好き。

亜子以外、いらない。

「…っ…蓮ちゃん…」

おずおずと背中にまわる亜子の手。

『そういうことするから、俺が期待すんだ。』

蓮は亜子を抱きしめながら、唇を噛み締めた。

そして頭には、もうひとりの大切な人のことが浮かんだ。

『俺って、ズルいよな…』

抜け駆けはなしって言ったのは自分なのに。


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