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それは父親の亜貴譲りだ。

「そういえば蓮ちゃんと晴ちゃんは元気？相変わらず三人で仲良くしてるの？」

またしても、亜子の心臓が鳴る。

言えるわけない、今の状況を。

「う、うん！二人とも元気だよ！」

「そう、それでね、あたし来週からまたフランスに出張が入っちゃったの。」

世界的大手のデザイン会社で働く莉子にはよくあることだった。

「そうなんだ、頑張ってね！」

すると莉子は顔をしかめた。