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「先生、食べちゃっても良い?」

第9章 特別室 その弍


けど、本当に私はキョウ君の事だけを想っているから。

早く……逃げないと。







「んっ……んふぅっ……」







日向先生の白シャツの胸あたりを両手でぎゅっと握りしめ、声を出さないようにと我慢し続ける。

…すると、急に耳への愛撫が止んで、目をそっと開けてみると。





日向先生が真顔でじっと私の顔を見下ろしていて、急にポツリと呟いた。









「…可愛過ぎ」









……え? 可愛過ぎ。……って誰が……?


それより、また抱きしめられて……。




苦しいのに……。





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