「先生、食べちゃっても良い?」
第19章 おまけ2
花火大会から一週間。
平和だと思われていた私達の同棲生活に、……一波乱の予感。
「先生の従兄弟が遊びに来る? へぇ、いつ?」
「えっと、明日、なんだけど……」
「良いんじゃない? 何で先生そんなに遠慮がちにしてんの?」
「……あのね。その従兄弟って今高校三年生の男の子なんだけど、夏休みの間だけ勉強を教えてって言われてるの……」
リビングのソファに並んで座り、説明していた私の話を不思議そうに聞いていたキョウ君は、急に顔をしかめる。
「……待って。今何て言った? 高校三年生の男……って言った?」
「うん……ダメ、だよね?」
「ダメに決まってるだろ!」
両肩を掴まれて大きな声で叫ばれると、驚いて思わず私は目を閉じてしまった。