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太陽も泥でできてるらしい

第1章 雨の日の話

「うわぁぁぁん!あはぁ...げほっげほっ!ああぁ...」

私は思いっきり魅華の胸の中で咽び、泣いた。自分でもなんでこんなに全力で泣いたのか、思い返すと恥ずかしくなるくらいに思いっきり泣いた。
涙も鼻水も唾液も汗も全部ぐちょぐちょになって、真っ白で綺麗な魅華の肌を汚した。泣いている最中にもその事を考えて、自分の最低さに情けなくなってまた泣いた。

私が泣いている間、温かい雫が降ってきて時々私の髪を濡らしていた。

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