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太陽も泥でできてるらしい

第1章 雨の日の話

「ぬはっ!」
「今日はもう終わりです!先シャワー浴びますからね!」

そう言って私をベッドに残してシャワー室へと向かってしまった...あ、そうだ。
「あっちょっと待って!」
「はぁ...なんですか?」
魅華は振り返り呆れた顔で私を見る。私は出来るだけ精神を集中させて、魅華と視線を通じ合わせる。

「ほんと、お願いだからシャワー中にオナニーとかしないで。声とか聞こえてきたら多分私も始めちゃうからさ。頼むよ、ね?」

魅華は私が話す間目を離さなかったけど、2秒くらい経ってハッとした後に顔をうつむけて目を逸らした。あはは、もう遅いよ。
「あ、あなた、本当に最低です!人間としてどうかと思いますよ!」
そう言いながらも、魅華の足はシャワー室へと向かっている。私はベッドの上でうつぶせになって足をパタパタする。

「ゆっくり入ってきてね〜」
「死ね!」
バタン!勢いよくシャワー室のドアが閉まる。死ねとはなかなか言うようになったなぁアイツも。

かかったかなぁ。かかっただろうなぁ。かかってなくてもしてたかもしれないけど。声聞こえてきたらドアの前まで行ってもっと大きな声でしてやるかな。

そういえば、




「もうちょっと撫でてもらっても良かったかな...。」


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