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みそ汁の中

第1章 私は現在、就活女だ

少しして生姜焼き定食が運ばれてきた。


「お待ちどお様、ごゆっくりどうぞ」


私は資料を見ながら割り箸を手にとって割る。


パキッ!


ん?



持ち手の方がいびつに割れている。


こ、これは!?


しまった!

これは、巧妙な嫌がらせである。


もっと早くに気付くべきだった!



割り箸に一体どんな細工がされていたのか?


犯人の目的は一体何なのか?



店のおばさんがこちらを見ている。

すでに笑顔が消えている。


ざまあみろとでも言いたいのか?



これは悔しい…


痛恨のミスだ



まさか!

他にも何か仕組まれているのか?

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