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みそ汁の中

第1章 私は現在、就活女だ

私は鞄から資料を引っ張り出し、それを見ながらさっきの面接を思い出していた。



男性面接官
「特技の欄が空白になってますね?」


「あるにはあるのですが、書くまでもない事だと思いまして」


男性面接官
「あるならば構いませんよ。どうぞ言って下さい」



「あの…なんでも深読みするのが得意です」



……?



男性面接官は眼鏡の位置を直した。

「…それは、特技ですか?あ、いや、これは深読みしなくて結構ですよ」



私の後に控えていた女の子たちがクスクスと笑いながらヒソヒソ話をしている。

「すっごい特技…うふふ」

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