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近寄ると妊娠する男

第1章 噂の男

噂の男
「おっと、雨が降ってきましたね」



「天気予報はずれましたね」




店内は私と噂の男の2人だけだった。


私がそういう状況になるのを待って話しかけたから。




年齢は私と同じくらいだろうか?


噂の男は独身だった。

妊娠した若い女たちの相手は誰も噂の男ではない。



なんだ、
やはりトンビに油揚げを攫われるように、女を横取りされていただけではないか。



男は恋愛に対してあまり意欲的ではないようだ。


それでも過去には明日という日を待ちわびる恋愛もしてきたらしい。



なんだか過去のトラウマによる言い訳っぽくなってきた

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