テキストサイズ

近寄ると妊娠する男

第1章 噂の男

なぜだろう?

私には聞けな…

言えなかった。


「彼女たちは、本当はあなたのことを…」



ううん

もうそんな事はどうだっていい。


私は手に持っていた店のブックマッチをそっと見た。



ふ〜ん、本当だ。

華やかなデザインになってる。



ブックマッチの中を開けると『紅楼夢』の文字が印刷されている。

あのお店の名前だ。






常連客
「さっき出てった人さ、ちらっとしか見てないけど、ちょっと美人だったよね。マスターは結婚とかしないの?」




「いやあ、どうやら私は結婚には縁が無いみたいで」


常連客
「またまたぁ」





誰がこんな遺伝子を残すもんか…


― 終わり ―
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白いエモアイコン:共感したエモアイコン:なごんだエモアイコン:怖かった

ストーリーメニュー

TOPTOPへ